無意識の噛みぐせは
治す必要があります−

TCH(上下の歯牙の接触・上下の噛む癖)

通常、何もしていない平常時に上下の歯牙の接触を意識したことがありますか?
平常時、上下の歯牙が触れずすきまがある状態が正しい位置です。

TCH(Tooth Contact of Habit)とは会話や咀嚼時といったタイミング以外で上下の歯列が長く接触していることを指します。 長時間歯が接触している状態は筋肉や顎関節への負担となります。

長時間の歯の軽い接触でも危険です!

TCH(Tooth Contact of Habit)とは、「非機能時に上下歯列を接触させている癖」のことです。
本来は上下歯列接触は「会話」「咀嚼」「嚥下」の機能時に瞬間的に起こり、接触時間を合計しても24時間中で平均して17.5分程度だという報告があります。

上下の歯が接触し続けると、それが軽い接触であっても歯やその他の器官に負担が出てきます。
強い噛みしめ行動は長時間にわたって続けることが困難であり、噛みしめている疲労から途中で止めるはずですが、TCHのように軽い接触では疲労に気付かずそのまま接触し続けてしまい、長時間続いた後に疲労しきった形で気付くようになります。またその原因に気が付かずに違和感を感じている方もいらっしゃると思います。

口を閉じている際に歯列が接触しているのが当たり前と思っている方は、実は多くいらっしゃいます。

どんな時にTCHは起こりやすいか?

TCHには、起こりやすいタイミングがあります。
緊張する場面で上下歯列を接触させていることが多くございます。

特に注目されているのが、コンピュータ(PC)作業を行っている最中です。

事務作業はここ20年の間に筆記作業からほぼPC入力に代わっています。筆記作業であれば手が疲れて途中に休憩を挟むこともありますが、PC作業であれば筆記と比較し疲労が感じにくくなっています。
また、「期限が迫っている」「作業の調子があがってくる」といった場面で、ついつい休憩なしで長時間作業を続けてしまいがちです。

その作業中に上下歯列を軽く咬合させたままでいると、顎関節や咀嚼筋への過負荷を作り出す可能性があります。

TCHが起こりやすい場面は、仕事中だけではありません。
家庭では家事作業(掃除、洗濯、炊事)中の歯列接触が多い傾向にあります。読書やテレビ(深刻なドラマ)、コンピュータゲーム等、一人で行う行動や熟考する場面でしばしば歯列接触がみられます。

TCHが口腔内に及ぼす影響について

TCHは、口の中に様々な影響を及ぼします。
多くの方は無自覚で上下歯列を接触させていますが、その影響が下記のような現象で現れます。

下記のような症状がある場合、TCHの可能性がございます。

  • 顎関節症
    TCH(上下の歯牙の接触)が続くことにより、顎関節への痛みへつながります。
  • 義歯性疼痛
    TCHがあると食事をしていない間も使用している義歯の床下粘膜が軽い圧迫を受けるため、血液供給不足から疼痛への過敏化を招く可能性があります。
  • 歯の慢性咬合痛
    歯痛があるものの原因や異常が見当たらない場合、TCHの可能性がございます。
    TCHによる咬合圧迫から歯根膜が過敏化しており、わずかな接触でも痛みを感じる場合があります。
  • 歯周病の悪化
    垂直性の動揺を生じているような歯周病罹患歯には咬合痛が出現します。
    さすがに患者がその歯で噛もうとする行動はなくなりますが、水平的動揺歯にTCHによる負担が持続しますと、歯槽骨の吸収を速め、病態が悪化します。
  • 充填物・補綴物の離脱
    TCHがある場合、充填物には余計な負荷がかかります。
    またその負荷が偏っていると、充填物や補綴物の脱落を招きやすくなります。
  • 歯冠破折
    特に大きな充填物で修復された歯では、TCHがあると辺縁部分の残存歯質が欠けやすくなります。
  • 慢性口内炎
    TCHの影響で舌は口蓋や周辺歯列に押し付けられ、頬粘膜も咬合した歯列に押し付けられているため、粘膜表面血流が少なくなります。
    食品等による外傷をきっかけに発症した口内炎の治癒が通常よりも遅れてしまいます。
  • 舌痛症
    TCHのある人は舌筋も緊張し口蓋や咬合した周辺歯列に舌を押しつけていることが多く、押しつけから表面血流が低下し感覚過敏がはじまり、舌痛症に発展するという推測があります。
  • 咬合違和感
    歯科治療を受け咬合に変化が生じると、TCHのある患者は無意識に噛む位置を探します。
    その行動の影響でTCHが長時間化し絶えず歯が圧迫をされることで、歯根膜の血流が阻害をされます。またその影響で歯の接触感覚が過敏化してしまいます。
    過敏化により「正常な接触」であっても違和感が生まれ、さらに噛む位置を探そうとする悪循環が形成されます。
  • 舌・頬粘膜の誤咬
    日中のTCHが断続して夕方まで続くことで、咬筋や舌筋が疲労します。
    筋疲労により食事の際に舌や頬粘膜に誤咬を起こす場合があります。

TCHを見つける

「歯痛があるものの患歯に原因や異常が見当たらない」「慢性口内炎・舌や粘膜の誤咬に悩んでいる」「咬み合せに違和感がある」といった症状をお持ちの方へ、まずはTCHを発見するための手順をご紹介いたします。

見つける方法

自然な姿勢で座っていただき、正面を向いて軽く口を閉じていただきます。

・上下の歯はどこが噛んでいますか? それともどこも触っていませんか?
⇒「右の奥歯が噛んでいます」「前歯が触っています」という場合、TCHがある可能性が高いです。

・舌の先端はどこに触れていますか?
舌の安静位である上顎切歯乳頭後方部に軽く接触させているのが正常な状態です。
「下の前歯に触っている」という場合、舌筋を緊張させて下顎前歯に押し付けている可能性があります。
「上に触っています」という場合も、正常な「口蓋皺壁に軽く接触している」状態ではなく、口蓋にしっかりと舌背を押しつけていることがあります。

TCHがある場合の口腔内の状態

口腔内診査で下の先端あるいは周縁部への歯の圧痕や頬粘膜咬合線形成の有無を診査します。
このような場合は歯科医院を受診ください。

 


舌先端についた下顎前歯部の圧痕

 
舌縁への歯の圧痕と頬粘膜咬合線

TCHの直し方

TCHがある場合、口唇と歯列とを別々に動かすことが困難であるので、この行動パターンを利用し診査することが可能です。

1:口唇を閉じた状態で咬合する

この状態から歯列開閉を指示し口唇も離開した場合や、口唇は離開しないが違和感が残る場合、TCHの可能性があります。

2:口唇と下顎の力を抜くようにする

口唇も歯列も離開している状態を確認する。離開しない場合は、意識的に離開するよう指示します。
この状態で歯列接触を指示し、口唇も一緒に閉鎖する場合、TCHの可能性があります。

3:正しい舌の位置

「タン」という発音をしていただき、その時に舌の先が触れた上あごの位置が舌の正しい位置です。

TCH改善のために

TCHの改善には、まず「上下の歯列が接触している」ことを意識し、それにより咀嚼筋が疲労してしまうことを知る必要があります。
その上で、TCHを改善するために意識的な行動をこころがけましょう。

具体的なTCHの治し方(ご自分で行う方法)

家や職場に「歯をはなす」「力抜く」などと書いたメモを多数貼る。
メモに気付いたら息を吐き出しながら顔面から上半身にかけて脱力する。

家や職場にメモの貼り付けをし終えたら、一旦メモのことは忘れましょう。
貼り紙に気付いた時だけ、一気に息を吐き出し開口し、顔面から上半身にかけての力を抜きます。メモに気付いた時に、1回ずつ行いましょう。

TCHの改善後

貼り紙を見て脱力する行動を繰り返していると、貼り紙を見なくとも歯が接触すると気づくようになり、最終的には歯が接触すると条件反射で無意識に離開させるようになります。
また、歯が接触することで徐々に強まる咀嚼筋の疲労感を自覚でき、接触に気付くようになります。
疲労感に気付けることで、貼り紙を見ずとも脱力することができます。

TCHについて、ご不明点やお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。

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